痛風を放置するとどうなる?悲惨な体験談

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ほうっておくとどうなるの?

私の主人は、痛風発作を起こしてから一週間ほどで痛みや赤い腫れが治まり、今はまるで何事もなかったように過ごしています。もちろん、それまでの食事や不摂生な生活を改善し、再び痛風発作が起きないよう、私が徹底管理していますが。でも、もしも痛風の対策を何もせずに過ごしていたら、どうなるのでしょうか?痛風を放置し続けた人のなれの果てを、ご覧ください。

監修医師:山崎 昌洋先生

幸手クリニック院長

痛風を放置するのは危険!

痛風は、単なる「足の痛みを感じる病気」ではありません。足の親指の付け根部分など最初に起きる痛風発作は前兆のようなもの。その後、何の対策もしなければ尿酸値が多い状態が続くので、再び痛風発作が起こります。高尿酸血症は痛い尿路結石や慢性腎臓病とも関連しています。動脈硬化も進行し、心筋梗塞や脳梗塞を併発するリスクも高まる、恐ろしい病気なのです。ここで、痛風の裏に隠れている病気がどのように進行していくかを、みていきましょう。

1. 無症候性高尿酸血症期

「無症候性」とは自覚症状がないこと、「高尿酸血症期」は血液中の尿酸値が高い状態のことです。痛風の人にとっては、次の痛風発作が起きるまでの期間であり、この間にも結晶化した尿酸が関節に沈着していきます。放置していると痛風発作が高い頻度で起きるようになるほか、動脈硬化や尿路結石のリスクも上昇します。[注2]。

2. 痛風関節炎、痛風発作

前述のとおり、非常に痛い発作です。関節液の中に尿酸塩結晶が証明されれば、痛風と診断されますが、一つの関節(特に足の親指の付け根)に急激に起きること、高尿酸血症などが診断の根拠になります。エコー検査でも特徴的な所見があれば有用です。治療方針が異なる蜂窩織炎や細菌性の関節炎、疲労骨折、偽痛風などとの鑑別が必要になります。放置すると再発を繰り返し、慢性関節炎となります。[注2]。

3. 痛風結節

さらに放置し続けると、結晶化した尿酸が関節以外の部位にも沈着します。皮膚に沈着すれば「痛風結節」というコブのようなものができます。現在では頻度は減少していますが、1974年の文献では50-70%の患者で見られたようです。現在でも、痛風を繰り返す方の指の腹などに痛風結節が見られることがあります。[注2]。

4. 慢性腎臓病(CKD)

高尿酸血症は慢性腎臓病(CKD)とも関連があります。CKDとは3ヶ月以上にわたって、尿蛋白や腎機能が低下する病態です。CKDの原因は糖尿病、慢性糸球体腎炎、高血圧等があり、進行すると透析や腎移植を必要とする可能性があります。また、腎機能が低下すると尿酸の値自体も高くなりますが、この場合は痛風発作の発症頻度は低いです。[注2]。

5. 痛風腎

痛風の原因となる尿酸塩結晶が腎臓に沈着することにより、腎障害を生じる病態です。前述の慢性腎臓病(CKD)の原因ともなり、2016年末でも透析の原因疾患の0.3%を占めています[注3]。頻度は少なく見えますが、高尿酸血症は高血圧など他の生活習慣病とも合併しやすく、痛風腎と診断されなくとも高尿酸血症が腎臓に悪影響を及ぼしていることがあります。

6. 尿路結石

尿路結石では背中や脇腹が強烈に痛むので、大動脈解離や腸閉塞など他の重症疾患との鑑別が必要な病気ですが、多くの場合はそれほど重症ではありません。血尿や痛みが背中から下腹部に移動することも特徴です。高尿酸血症や痛風では、尿酸結石だけでなく、最も頻度の高いシュウ酸カルシウム結石も合併しやすいと言われています。[注2]。

痛風を放置してしまった方の体験談を紹介!

痛風になっても何の改善をせず、そのまま放置しておくと、さまざまな病気のリスクが高まることがわかります。こうした体験をされた方の話は、ネット上でもいくつか拝見しました。そのうちの一例を紹介します。

「薬の副作用が怖くて放置…発作間隔が短くなっています」(40代・男性)

初めて痛風発作を起こしたとき、医師から処方された薬が合わず、それ以来、薬の服用を避けてきました。その薬は尿酸値を下げる薬ですが、嘔吐や食用不振をもたらす場合があり、最悪の場合、劇症肝炎で死に至ることもあるそうです。死ぬかもしれないなら、痛風を放置しておいたほうがマシ…。と思っていたのですが、痛風発作の間隔が徐々に短くなり、治まるまでの期間は1カ月程度と長くなっています。つい先日、6回目の発作があったのですが、3カ月たってもしびれが治りません。足の指の形も、だんだん変わってきているように感じます[注3]。

「痛風だけど大酒飲みの主人に困っています…」(40代・女性)

私の主人は痛風ですが、お酒が止められません。痛風発作が起きると食事に注意したりお酒を断ったりしますが、10日くらいして治まった途端にお酒を飲み始めます。食事療法もやってはいますが、私が気付かないうちに食べたいものを買ってきて、こっそり食べています。このまま放置しておくと、発作が再発するだろうし合併症も怖いし…何とかしなければと悩んでいます[注4]。

「まるで激しい外反母趾のような足になりました」(60代・男性)

痛風になったのは、15年ほど前のことでした。医師から処方された薬は、きちんと飲んでいますが、お酒が大好きでこれだけは止められませんでした。しかし、尿酸値が上がり始めると再び痛風発作に。私の場合は、左足の親指の付け根あたりに集中して現れます。ここには結晶化された尿酸がたまっているそうで、そのせいで骨が変形したようです。それはまるで、外反母趾のひどい状態にも見えます。医師いわく、骨を削って結晶化した尿酸を除去するという外科手術もあるそうですが、この歳になってそんなことをするのも…。さすがにひどくなってきて、6年前に大好きなお酒を断ちました[注4]。

さゆりのワンポイントアドバイス

痛風発作が起きたら、必ず病院で治療を

痛風発作が治まれば、後は何もなかったかのように忘れてしまう…。その顛末についての実体験を聞くと、すごく怖くなりますよね。痛風発作が起きたら、そのまま放置せずに病院に行くことが何よりも大切。それに、痛風は生活習慣を改善することで予防ができる病気だから、原因を突き止めて、日々の生活を見直していくことも大切でしょう。二度と発作を起こさないためにも、痛風対策をコツコツと続けながら健康な生活を送りましょうね!

参考文献

  • [注1]高松メディカルクリニック 三鷹健診スクエア「高尿酸血症・痛風内科」
    <http://www.takamatsu-medical.com/original19.html>2018年1月20日アクセス
  • [注2]高橋医院「痛風を放置すると、、、」
    <http://www.hatchobori.jp/blog/2016/02/post-261-164733.html>2018年1月20日アクセス

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